ボートライセンスのご案内
ボート免許とは、正式には「小型船舶操縦免許」といい、【船舶職員及び小型船舶操縦者法】により定められ、国土交通大臣が発行する国家試験です。すべてのエンジン付きボートやヨット、水上オートバイに乗る場合は、ボート免許が必要となります。
ボートライセンスの種類と航行区域
一級小型船舶操縦士免許(1級船舶免許・小型船舶1級・ボート免許1級)
小型船舶の最高ランクに位置する免許です。国家試験の内容にGPS航法や流潮航法が含まれた、難易度が高い試験です。大型ボートでの外洋釣りやヨットで外洋を目指す人は是非チャレンジして下さい。
※水上オートバイは操縦できません。
- ボートの大きさ:プレジャーボートは24m未満、それ以外は総トン数20トン未満
- 航行区域:すべての水域 ※1
- 取得年齢:満18歳以上
二級小型船舶操縦士免許(2級船舶免許・小型船舶2級・ボート免許2級)
沿岸区域で20トン未満の船を操縦できる免許です。海岸より5海里以内の水域での釣りやクルージングを楽しみたい方、海への入門ボート免許として最適です。
※水上オートバイは操縦できません。
- ボートの大きさ:プレジャーボートは24m未満、それ以外は総トン数20トン未満
- 航行区域:平水区域および海岸より5海里(約9キロメートル)以内
- 取得年齢:満16歳以上(満15歳9か月より受験可能) ※2
2級(湖川小出力限定)操縦士免許
川や湖および指定された区域に限定したフィッシングや水遊びに適しています。試験も受けやすく、遊びが限られている方にはこの資格でも楽しむことができます。
※水上オートバイは操縦できません。
- ボートの大きさ:総トン数5トン未満(出力15キロワット未満)※15キロワット=約20馬力
- 航行区域:湖・川および指定区域
- 取得年齢:満16歳以上(満15歳9か月より受験可能)
特殊小型船舶操縦士免許(水上バイク免許・ジェット免許)
水上オートバイ専用の免許です。学科ではマナーやマリンのルールの基本を学び、実技は実際に水上オートバイを操縦して試験に臨んでいただきます。
※ボートは操縦できません。
- ボートの大きさ:水上オートバイ
- 航行区域:湖・川および陸岸より2海里(約3.7キロメートル)以内、なおかつ
水上オートバイを降ろした地点から沿岸方向に15海里(約27.8km)以内
- 取得年齢:満16歳以上(満15歳9か月より受験可能)
※1 海岸から100海里を超える区域を航行する場合は一定の資格を持った機関長を乗り組ませること。
※2 16歳以上18歳未満の方が2級免許を取得した場合、18歳に達するまでは5トン限定の制限がつきます。18歳になると自動的に解除されます。
免許取得方法
大きくわけて3つの方法があります。
- 教習所国土交通省に登録されている小型船舶操縦士養成施設(参考:国土交通省ページ)に入校し取得する。履修後に行う修了試験に合格すると身体検査を除く国家試験が免除されます。
※1級…教習日程は5-6日、費用は~14万円、2級…教習日程は3-4日、費用は~12万円、2級湖川…教習日程は2日、費用は~4.5万円、特殊…教習日程は2日、費用は~7万円(費用はあくまでも目安です)
- ボートスクール民間の免許スクールの講習を受けたのち受験し取得する。
※日程は各スクールによって様々です。費用は教習所より少し低く設定されていることが多いようです。
- 独学で受験教本や実技映像のDVDなどで独自に勉強して受験し取得する。実技試験に向けて実技講習のみスクールで受講する方法もあるようです。
取得資格
- 年齢満15才9ヶ月以上 ※1級は満17歳9ヶ月以上
- 視力両眼とも矯正で0.6以上 ※一眼が矯正しても0.6未満の方は、他眼の視野が150度以上であること
- 弁色力夜間において船舶の灯火(赤緑白)が識別できること ※弁色力に不安のある方はお問い合わせください
- 聴力5mの距離で話声語を弁別できること ※補聴器使用可
- その他身体検査基準に合致していること ※身体障害のある方はお申込みの際にご相談ください
更新・失効再交付講習について
- 小型船舶操縦免許証(海技免状)は、5年の有効期間があり5年毎に更新しなければ失効します。
更新新手続きは有効期限の1年前から行うことができます。更新しないで有効期限が切れた場合、
失効再交付講習を受講することで新しく小型船舶操縦免許証が再交付されます。
- 登録更新講習・失効再交付講習実施機関 一覧表 (国土交通省のページにリンクしています)